在沖米軍、1週間にわたり所属情報明かさず 関係者の感染は3千人に

 沖縄の米軍関係者に新型コロナウイルス感染が拡大している問題で、今月6日以降、米軍から沖縄県に報告があった2千人以上の感染者の所属基地が一切明らかにされていないことが12日、県への取材でわかった。従来は基地ごとに感染者数が報告されていた。米軍からは理由の説明はないという。

 県によると、12日は米軍から新たに295人の感染報告があった。米海兵隊キャンプ・ハンセン金武町など)で大規模感染が判明した昨年12月中旬以降、米軍関係の感染者数は9基地で計3217人に達した。このうち直近1週間の感染者2219人の所属基地はすべて「確認中」か「不明」という。県担当者は「感染が急増して対応が追いつかないのかもしれないが、それも含めて説明はない」と話す。

 米軍関係者の感染をめぐり、日米地位協定の運用について議論する日米合同委員会は米軍からの情報提供のあり方について覚書を交わしている。それに基づき、米軍から沖縄県には原則日曜を除き毎日、基地ごとの感染者数の連絡があった。感染が急拡大してからは日曜も年末年始も報告があった。ただ、従来も陽性者の住所や発症日などが含まれず、内容の薄さが指摘されていた。この1週間はさらに少なく、数字だけとなっていることになる。(木村司)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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