米田優人
大阪府寝屋川市の鉄筋加工会社で働いていたベトナム人技能実習生(23)が5日、受け入れた監理団体と実習先の会社が在留資格の更新を怠ったために実習を続けられなくなったとして、同社などに約670万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
訴状によると、実習生は2018年6月に来日。1年後の更新時、監理団体や会社から更新手続きが間に合わないため、帰国を促されたという。実習生側は、会社側が更新に必要なパスポートと在留カードを預かっていながら、更新手続きを怠ったと主張。実習を続けていれば得られた収入などの支払いを求めている。
一方、会社側は、実習生側との話し合いで「給料を支払うので一時帰国してほしいと伝え、航空券を手配したのに、実習生が失踪した」と説明したという。
この実習生は、支援団体の支援を受けて在留資格を取り、府内の別の建築会社で実習を続けている。5日に記者会見し「日本でもっと勉強と仕事がしたい」と話した。(米田優人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment