地下納骨堂に練炭28個、CO中毒で住職殺害容疑 墓石会社長逮捕へ

 東京都足立区の寺の地下にある納骨堂で7月、多数の練炭が置かれ、この寺の住職が一酸化炭素中毒で死亡する事件があり、警視庁は住職を殺害したとして、墓石販売会社(千葉県鎌ケ谷市)の代表取締役の男と同社役員の女について、殺人容疑で逮捕状を取った。容疑が固まり次第、逮捕する。捜査関係者への取材でわかった。

 この寺と同社の間には墓石販売などをめぐりトラブルがあったとの情報があり、警視庁が関連を調べている。

 捜査関係者によると、2人は共謀して7月22日夜~23日朝、足立区の「源証寺(げんしょうじ)」の敷地内にある地下の納骨堂に、火の付いた状態の練炭計28個を置き、納骨堂内に入った源証寺の住職の大谷忍昌(しんしょう)さん(70)を一酸化炭素中毒で殺害した疑いがある。

 納骨堂は地下室のような構造で、内部は幅3~4メートル、奥行き約4メートル、高さ約2メートル。その上は土や草木で覆われている。出入りには、上部の扉付きの穴から延びたはしごが使われていた。

 捜査1課は、倒れた状態で見つかった7月23日の朝、大谷さんが練炭を見つけ、確認しようと納骨堂内に入ろうとして、意識を失ったとみている。練炭を見つけた大谷さんに納骨堂近くに呼ばれた60代の妻や40代の娘も、病院に搬送されたが、命に別条はないという。

 一酸化炭素は無色・無臭のため、練炭の影響で地下納骨堂内の濃度が高くなっていることに気付かなかった可能性があるという。

前日夜、寺を訪れる不審な人物がカメラに映る

 同課は、納骨堂では普段、練…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment