水田道雄
島根県浜田市を代表する「どんちっち三魚」の一つで、市の魚にも選定されている高級魚のノドグロが、市内の小中学校の給食で提供されることになった。11月以降に給食のメニューとして登場する。
浜田で水揚げされたノドグロは、石見神楽のおはやしを意味する「どんちっち」を名前につけた「どんちっちノドグロ」として、マアジ、カレイとともにブランド化されている。
市内の漁業関係者3人が10日、市役所を訪れ、久保田章市市長に提供の意向を伝えた。島根県機船底曳網漁業連合会の金坂敏弘会長(54)は「子どもの頃に食べた給食の味は今も覚えている。ノドグロを味わって漁業への理解を深めてほしい」と提供に至った経緯を説明。久保田市長は「(県出身の)テニスの錦織圭選手が『食べたい』と言ってからノドグロは全国区になった。水産都市浜田を知るうえで良い機会」と感謝の言葉を述べた。
市によると、連合会がノドグロを調達し、市内の浜田水産高校の生徒たちがうろこや内臓の除去などの下処理をする。市内4カ所の給食センターと3カ所の学校調理場に1人につき1匹(有頭で120~130グラム)で、約4200食分が提供される。調理方法などは、各施設で検討するという。
底引き網漁は先月から始まり、今は脂がのっておいしい時期だという。(水田道雄)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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