400年以上の歴史がある北九州市の神社が、放火とみられる火事で焼けた。地元で親しまれた神社を元の姿に戻したいと氏子たちが再建に立ち上がり、昨夏始まった修復工事が1月末に完了。新年を引っ越し先で迎えるほかなかった「お神様」が戻る日を心待ちにしている。
北九州市小倉北区長浜町の貴布禰(きふね)神社。火事が起きたのは、2020年11月9日夕方だ。
氏子の山田統(つかさ)さん(76)は現場に駆けつけた。「地元の人が大事にしている神社が燃えていた」。なすすべもなく、消火活動を見守るしかなかった。「本殿はわりと無事だったが、拝殿などが被害に遭った。外から火が出たと聞いた」。祭壇やちょうちんなども焼け、中にあった物はほとんどが使えなくなったという。
「この地区の守り神様で、毎朝参拝する人もいる。その神社が焼けてしまった」。意気消沈した氏子たちだったが、すぐに復興を決めた。修復にかかる費用は2千万円。観光スポットでもない小さな神社に、自力再建は難しい。寄付を集めようと、委員会を立ち上げた。
火事から2カ月後の21年正…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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