原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分場を巡り、国の候補地選定プロセスへの応募を検討している北海道寿都町の片岡春雄町長に対し、地元漁協の代表たちが21日、応募に反対する抗議文を手渡した。
片岡町長は国の候補地選定の第1段階となる「文献調査」への応募を検討しており、9月中の決断を目指している。寿都町がある後志地方と隣接する石狩地方の9漁協でつくる「小樽地区漁業協同組合長会」の代表者が町役場を訪れ、片岡町長と面会した。
組合長会の濱野勝男会長はこの場で、「2011年の東京電力福島第1原発の事故による風評被害は大きかった。過去の経験から、(町長の動きを)危惧している。核のごみ、これだけは北海道に持ち込んで欲しくない」と述べ、片岡町長に強く抗議した。
これに対し片岡町長は、「私の一存で多大な精神的な苦痛を与えたのは申し訳ないという気持ちだ。真摯(しんし)に受け止めたい」と応じた。(伊沢健司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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