日常の出来事をおかしく切り取る絶妙な視点に、ファンが多い漫画家・伊藤理佐さん。多くの若者が進学や就職といった転機を迎える春を前に、10代の自身を振り返りつつ、メッセージを語っていただきました。
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10代に入るころに父親から「少女まんが入門」という本をもらいました。漫画は小さい時から描いていたけれど、ペン先やインク、(直線を引く)からす口を使うことなど、「プロはこうなのか」とその本で初めて知ったんです。道具もそろえて描くようになりました。
ただ、父も周りも「漫画家になりたいなんて」と笑っていました。アニメも漫画も低く見られた時代。「プロをめざしている」とは言えない空気でしたが、私は「漫画家一本で食べていける」「爆発的なヒット作がいつか出る」と確信していました。根拠はありません。
長野県の村で育ち、中学の同…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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