「放課後子供教室」
島根県大田市大森町。世界遺産・石見銀山のある小さな町だ。
放課後や休日に小学校の子供達をあずかる「放課後子供教室」というものがある。立ち上げたのは松場奈緒子さん。
7年前、東京から大森町にUターンした。自身も仕事をしながら5人の子どもを育てている。
自然があるのに遊べない
松場奈緒子さん:
町の中で子供たちが遊んでる姿を思い浮かべていたけど、それがなかった。
自然があるにも関わらず思い切り遊ばせてあげられないジレンマがあった。
大田市大森町は、世界遺産・石見銀山の観光などを目的に多くの観光客が訪れる。
賑わいの一方、観光客に遠慮して外で思い切り遊べない現状があり、2018年4月教室の開所に踏み切った。
また町内にはIターン者が多く、平成26年2人から現在は23人子供たちが大幅に増えその受け皿としての役割を担ってる。
地域の人との関わりにも効果
運動会の代休で月曜が休みのため、一日中こどもが訪れる。
「放課後子供教室」森のどんぐりクラブは、放課後などに小学生を預かる教室で、町の公共施設を中心に活動し、12人のスタッフが交代で担当している。
使用料が必要だが、松場さんをはじめボランティアを中心に地域の人たちが協力して子どもをみる。
利用料金は1、2年生は月2000円。3~6年は1回100円である。
少年:
これ全部俺一人でとった!
女性:
変わった魚だね何だろう?
少年:
ごりんちょ
観光地であることそして、Iターン者が多いという特殊性がある大森町。
地域の交流が分断されていた現状の中、子供教室の中で自然と地域の人との交流も生まれている。
地域の人:
子供はいいなと思います。いつも前を子供が通るのを楽しみにしています。
一方で課題もある。
ボランティアに入っている山下幸弘さん:
2、3年したら子供教室の人数が増える。いつでも対応できるような場所やボランティアの人数を確保できればと思っています。
松場奈緒子さん:
私自身地域に育ててもらった過去があるので今の時代もそれが自然にできるようになればいいなと思います。私が育った時はまだIターン者はいなかった。今は半分くらいがIターン者だからそういう子供も私みたいにのびのび地域の人に可愛がられて育ってくれたらと思います。
松場さんの願いはこの小さな町の歴史を将来に繋いで行くこと。様々な背景の住民達がこの地域で育ち、つながるように…
地域で協力して子供を育てる、取り組みを街づくりにつなげる。
(山陰中央テレビ)
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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