ローカル発の番組が地域を超えて人気を集めている。中京テレビ(名古屋市)の「太田上田」もそのひとつ。出演する爆笑問題の太田光とくりぃむしちゅーの上田晋也のほか、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」などを手がけてきた、「ガースー」の愛称でも知られる菅(すが)賢治プロデューサーが、人気が地方にとどまらないローカル番組の「今」や、番組の今後の展望について語った。番組を企画した菅Pから「結果が出る番組じゃない」との本音が飛び出したと思ったら、番組さながらの太田の自由奔放なボケ、上田の当意即妙なツッコミやたとえ話が炸裂(さくれつ)。一方、「地方」をめぐる真面目な発言も飛び出して……。
上田「下手なやつのテトリスから始まった」
――新年の特集記事です。
太田 「新春ビッグ対談」ってよくやってたもんね。そういうやつか。とうとう俺たちもここまで来たか。
上田 ええっ、「太田上田」で持つか? だから今回菅さんを入れているのか……。いやいや、足しになるか!
菅 (笑)
――番組は2015年開始。菅さんが手がけた「BeeTV」の配信番組「太田と上田」(14年スタート)の終了にあたり、お二人から「僕らの代表作にしたい」という話があったのがきっかけだそうですね。
上田 ……言いましたっけ?
菅 いや、おっしゃいましたよ(笑)。そもそもは単純にお二人が楽屋で楽しそうに話されているのをずっと見ていて、「お願いだから一緒にやらせてくれ」って言って、やっていただいた。番組になったら、恐ろしく面白いというのは自分なりにはわかっていたけど、何年もずっと続けないとわかってもらえないだろうなっていうのもありました。
――企画を何局かテレビ局さんに相談されたところ、中京テレビさんが乗り気だったとか。中京さんに先見の明があったということでしょうか。
菅 他の局さんには「まず結果を出して下さい」って言われたんです。結果が出る番組じゃないんですよ……。
上田 おい、失礼なことを言う…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル