石川県輪島市の輪島港で7日、能登半島地震の津波で流されて座礁した船が、港の中で浮かんだままになっていた。
「漁にはもう出られない。ダメだね」。漁師の男性は頭を抱えた。男性によると、船着き場や港全体の水位が下がり、船を出すと浅瀬に座礁する可能性があるという。
地震前は海中にあった港の岸壁の鉄骨部分が、地震後、海面から露出したままになっており、「海底が隆起したのでは。どこがどうなっているのか怖くて、海に出られない」と話した。
日本地理学会のグループの解析によると、地震後の隆起などにより、海岸線が沖方面へ前進して陸地が増える地形変化が起きているという。
男性は漁に出られないことを嘆く。「カニやノドグロ、捕れたての魚が自慢だった。けど、朝市も燃えて漁業もだめ。もう全滅ですよ」。(関田航)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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