基地周辺の地下水に有害物質 市民団体が血液検査開始 東京・多摩

 東京の多摩地域の地下水から有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)など)が検出され、周辺住民の体に蓄積されていないかを調べようと、市民団体が23日、希望者を対象に無料の血液検査を始めた。同化合物は横田基地(福生市など)をはじめ、沖縄などの米軍基地周辺で検出が相次いでいる。

 団体は、約20自治体の住民や医師らで構成する「多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会」。23日は国分寺市の医院で29人が血液検査を受けた。12月3日にも同市内で60人を検査する予定。団体は検査会場を多摩地域で拡大し、来年3月末までに600人規模をめざすという。

 ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)といった有機フッ素化合物は燃料火災に効果が高い泡消火剤などに使われてきた。人の体内から排出されにくく、発がん性や胎児の体重減少などが疑われている。

 多摩では地下水が上水道に利用される。都が2019年に立川市などの井戸を調べ、後に国が定めた暫定目標値を大幅に超える濃度のPFOSなどを検出した。調査のきっかけは18年に報じられた横田基地からの泡消火剤の漏出だった。

 泡消火剤は、神奈川県の米軍…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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