埼玉県内私立中学校31校のうち25校で10日、入学試験があり、今季の受験シーズンが幕を開けた。
さいたま市岩槻区の開智中学校では、早朝から受験生を乗せたシャトルバスが最寄り駅と学校間を往復し、受験生を試験会場へと送り届けた。校門周辺では多くの塾関係者らが出迎え「自信を持ってがんばれ」「いつも通りやれば大丈夫」などと激励していた。
同校はこの日だけで1434人が受験し、栄東中(同市見沼区)などと並ぶ県内屈指の人気ぶり。子どもを見送りに来た保護者らは、「自ら考え実践させるような教育をしていて、息子が今後を生き抜くために必要な力を培えると思った」(東京都足立区の自営業細川玲理さん)などと学校を選んだ理由を話した。
葛飾区の女性会社員は「都内よりも埼玉や千葉の学校の方がのびのびと学べる環境がある」と娘を受験させた。これまでの3年間勉強に励んできた娘に、「普段通り落ち着いてやってほしい」と願った。(笠原真)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル