新型コロナウイルスの感染拡大に伴う社会、経済活動の自粛で、埼玉県内の大気環境が大幅に改善したことが県環境科学国際センターの調査で明らかになった。しかし、緊急事態宣言の解除後は平年並みに戻ったとみられる。今月8日には県南中部に今年初の光化学スモッグ注意報が発令された。
光化学スモッグは、自動車や工場からの窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)が紫外線と反応し、生成される光化学オキシダント(OX)によって発生。日差しが強く気温が上昇し、風が弱めで大気が滞留しがちだとOX濃度が高くなる。注意報が出るのは例年5~9月だ。
県内は東京から海風で運ばれてくる汚染物質の影響もあって、注意報の発令日数が全国有数で、昨年も延べ9日間で千葉県と並んで最も多かった。
一方、今年は緊急事態宣言による自粛で車の往来や工場の稼働が減ったとみられることから、大気中のNOxの平均濃度も低下。同センターによると、3月1日~4月7日の「緊急事態宣言前」と同8日~26日の「宣言中」で比べると、交通量が多く産業も盛んな県南東部で18ppb(ppbは10億分の1)から13ppb、休日も11ppbから8ppbに改善した。
県内の測定局33局の平均濃度…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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