5年前、熊谷市で住民6人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われたペルー人の男の裁判で、最高裁第1小法廷は9日付けで男の上告を退ける決定をし無期懲役が確定することになりました。 2審の東京高裁は1審・さいたま地裁の死刑判決を破棄し心神耗弱を認めて無期懲役を言い渡していました。 無期懲役が確定するのはペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(35)です。 ナカダ被告は2015年9月、金品を奪う目的で熊谷市の住宅3軒に侵入し、小学生2人を含む6人を包丁で刺すなどして殺害したとして強盗殺人などの罪に問われていました。 1審の死刑を破棄した2審の判決が最高裁判所で確定するのは、裁判員制度が始まって以降6件目です。 ただ、これまでの5件はいずれも計画性や量刑が争点で、被告の刑事責任能力を理由に死刑を破棄したケースは初めてです。 事件で、妻と娘2人が犠牲になった遺族の男性が10日夕方、テレ玉の取材に対し「突然聞かされて、どうにもならないことかもしれないけど、死刑判決の方向に持っていけるような方法とかあったのかなという後悔とか、今思えばですが思います」と話しました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース