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「うまい、うますぎる」
埼玉県民なら、この有名な「十万石まんじゅう」のCMのフレーズを聞いたことのある人は多いだろう。
山芋を使った皮はもちもち。中に優しい甘さのあんがつまっているこのまんじゅう。昨春、さいたま総局(さいたま市)に赴任した記者は「埼玉銘菓を帰省の手土産にしよう」と考え、大宮駅で探し回った。
大宮駅には新幹線が乗り入れ、県内外の客が利用する。でも、土産店で目についたのは「ひよ子」や「東京ばな奈」など。お目当ての品はなかなかない。
ようやく、駅構内のコンビニ「ニューデイズ」の数店舗で見つけた。このうち一部の店では、「ひよ子」や「東京ばな奈」よりも目立たない位置にあった。
地元の有名なお菓子のはずなのに、なぜだろう。
製造・販売する「十万石ふくさや」(埼玉県行田市)を訪ねて疑問をぶつけると、取締役・横田京子さんは「これまでも『大宮駅に売っていると聞いたけど、なんであんな隅っこにあるの』『探しちゃったわよ』と言われたことがありました」。そして、こう話した。
「県内でも、食べたことがない人がまだたくさんいるんですよね」
十万石まんじゅうの主な販売…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル