河井案里参院議員(自民)が初当選した昨年7月の選挙運動をめぐり、公職選挙法違反(買収)罪で起訴された公設秘書の立道(たてみち)浩被告(54)が、車上運動員に支払ったとされる違法報酬について、「事務所の方針通りだった」と広島地検に供述していることが関係者への取材でわかった。選挙資金の差配は、案里氏の夫で前法相の克行衆院議員(自民)が「決定権を持っていた」とも説明しているという。
関係者によると、法定上限の倍にあたる1日あたり3万円との報酬額が決まったのは、参院選公示前の昨年6月ごろ。立道被告と、克行氏の政策秘書の高谷真介被告(43)=同罪で起訴=、男性事務長(71)=処分保留=が相談する中で決まったという。立道被告は違法報酬について「事務所内のことなので発覚すると思わなかった」と供述している。
立道被告の初公判は20日午後、広島地裁で開かれる。検察側が同被告の供述をふまえ、克行氏の役割についてどう言及するかも注目を集めそうだ。
■禁錮刑以上→案里氏の当選無効…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル