ジャーナリストの須田慎一郎がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月10日放送)に出演。大阪・堺市長選挙で大阪維新の永藤氏が当選したことを受け、日本維新の会の今後について解説した。
堺市長選
政治資金問題で前市長が辞職したことに伴い、新顔3人が争った大阪府の堺市長選挙は6月9日に投開票され、大阪維新の会公認の元大阪府議の永藤英機氏(42)が、無所属の元堺市議の野村友昭氏、政治団体「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志氏を破って初当選した。
飯田)前市長の政治資金問題ということだったのですが、蓋を開けて見ると投票率が少し下がったということと、かなり僅差だったというところです。
須田)そうですね。NHKから国民を守る党という、不思議な活動をしているところの代表の立花さん。この方は都知事選挙も出て、地方政治では名前を売っている方ですが、大阪とは何の縁もゆかりもない。この方が1万4000票余りを取っています。この方が出なければ、もしかすると野村さんが当選した可能性もあった。そのくらいの僅差です。これまでの勢いに乗って大阪維新の会が当選を決めたことは間違いないのですが、「らくらく当選ではない」ということでもあります。
もう少し言えば、当選を決めた永藤さんは大阪維新の会から出た方ですが、都構想に関しては時期尚早ということでまったく触れませんでした。反維新の野村さんは反都構想を掲げましたが、都構想を巡っての選挙ではなかったということです。
大阪維新の会が勝った意味は大きい
須田)しかし、勝った意味は非常に大きかったと思います。堺で勝ったことによって、維新の勢いが続いていることが明らかにされた。では参議院選挙はどうなって来るのかが注目されるところだと思います。ポイントは都構想の実現ではなく、国政に対する影響です。参議院選挙の単独なのかダブル選挙になるのか、現時点では不透明ですが、仮に選挙後、維新が国政でそれなりに影響を持つような議席数を獲得すれば、存在は大きくなります。維新の創業者であり、実質的なオーナーとも言える橋下徹さんが自民党は公明党と手を切るべきだと、維新と憲法改正で一緒に勢いを合わせるべきだということをかねてから言っている。こういう状況にもなりかねない、いまの維新の勢いです。
とは言っても、維新が「無視できない存在」というレベルにはまだ達していません。次の国政選挙でどのくらいの議席の上積みが望めるのか、この辺りが選挙後の政局を占う意味でも注目だと思います。
飯田)日本維新の会が紆余曲折を経て一時期盛り上がったときがあって、いまは微妙なところがあると思うのですが、あのときにいろいろな人を入れたなかで結局、意見の不一致ということもあったではないですか。候補者選びにしても、そういう部分はまだこれからという感じなのですかね。
須田)もちろん日本維新の会はありますが、あのとき回復させるために大阪原点回帰をやって、力を蓄えるという流れです。これから、もう1回中央へ打って出ようということではないかと思います。
ニッポン放送
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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