ケイコさんの父と叔母(父の妹)は、ほぼ絶縁状態にある。
お互いの存在を確認するのは年2回、両親の命日の墓参りを通じてだ。
父「あいつ、墓の掃除には来てるみたいや」
叔母「兄さん、ちゃんと墓参りだけはしてるんやね」
ケイコさんの祖父の命日は7月で、今年も墓前には立派な花が生けられ、線香があげられていた。
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もともと親しい兄妹というわけではなかった。
それでも、お中元やお歳暮を贈り合い、冠婚葬祭に参加するぐらいの仲ではあった。
きっかけは、不動産の相続でもめたこと。
10年ほど前に絶縁し、お互いに「いなかった者」として暮らしている。
2人には、気づいていないことがある。
命日の墓参りで、兄が先に行っても、妹が先に行っても、必ず花は供えられている。
お互いに相手が供えたものだと思っているが、実はそうではない。
2人を思って供えていたのは…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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