増える理事会なしマンション、割高な工事「アリ地獄だ」 国が対策へ

 分譲マンションの管理組合で、本来は住民らから選んだ理事長が務める「管理者」の役割を、マンション管理会社に委託するケースが増えている。住民の負担が減る一方、管理会社が工事などを関連会社に相場より高く発注する懸念がある。国は委託する場合のガイドラインをまとめるなどの対策に乗り出す。

 「このままでは『アリ地獄』のように、住民のカネが管理会社にどんどん吸い取られてしまう」

 広島県の70代男性は、自分が住むマンションの管理組合で監事を務めていた10年ほど前、区分所有者(住民ら)から集める管理費の毎月の収支が赤字で、修繕積立金もたまっていないことに気がついた。

維持管理費、周囲の2倍も

 マンションは当時で築15年…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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