数字は語る
自然豊かなはずの地球で絶滅する生き物は毎年、4万種とされる。
原因は開発に伴う環境破壊や温暖化などだ。そんな危機的な生態系をどう守るかを話し合う国連の会議(COP15)が今夏、中国・昆明で開かれる。
南北に長く起伏に富む地形の日本もひとごとではない。確認されただけで9万種以上が生息する一方、絶滅の恐れがある生き物も2020年時点で3772種に上る。その数は年を追うごとに増加しており、19年から40種増えた。
これらを絶滅の危険度合いで分類した環境省のレッドリストのうち、渡り鳥のシマクイナは、ランク中位の「近い将来に野生での絶滅の危険性が高い」(絶滅危惧ⅠB類)に入る。体長20センチ弱で、頭部などに白黒のしま模様があることが名前の由来だ。
だが、極東だけに分布する以…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル