棚橋咲月
16日、父の哲(あきら)さんと庭で鉢に水やりをしていたとき、何かが跳ぶのを見つけた。
「墨のかけらが落ちているのかな」
拾おうとすると、ぴょこんとはねた。
虫かごに入れ、母の享子さんと3人でかわるがわる世話しているが、バッタは窓の外ばかり見ている。
「仲間が恋しいかも」
近く草むらに放すつもりだ。
伊丹市昆虫館(兵庫県)の奥山清市館長は「実物を見ないとはっきりしたことは言えないが、黒いトノサマバッタの可能性が高い」と話す。
トノサマバッタは個体数が増えて密度が高まると、群生相と呼ばれる黒い個体が発生することがある。
通常の緑や褐色の個体に比べて羽が長く、飛翔(ひしょう)能力が高いなどの特徴があるという。(棚橋咲月)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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