サウナを取り上げる番組が増えてきた。汗をかきかき、水風呂でひんやり。ひとが「ととのう」ようすを画面越しに見ているだけ。でも、サウナ好きには、リラックス状態になって出演者たちの会話さえなくなる、そんな「余白」の時間まで楽しいらしい。
記事の後半で壇蜜さんにインタビューしています
3月、東京・渋谷の銭湯「改良湯」で、3月31日からBS朝日で始まった新番組「サウナを愛(め)でたい」のロケが行われていた。
サウナ愛好家(サウナー)がゲストとともに全国の人気サウナをめぐり、サウナの楽しみ方や魅力を伝えていく。この日は、普段は番組ナレーターを務める壇蜜が、実際にサウナに赴く回(14日放送)の収録だ。
サウナの温度は90度。撮影時は温度差でカメラが曇らないよう、あらかじめレンズをサウナ内に入れておき、撮影の合間もドライヤーで温めておく。臨場感を出すため、水風呂の撮影はスマートフォンを風呂の中に入れて撮ることも。壇蜜はメイクを気にせず自らシャワーを頭にかけ、そのまま撮影に臨む。担当者は「メイクはどうせとれてしまうので、プロのメイクさんも入っていません」。
ありのままを映す
入念に全身を洗い、サウナに入室、シャワーを浴びて、水風呂に入り、休憩へ。終了後のコメント撮影では、すっかりリラックスした壇蜜や他のゲストが「話し続けるのが難しい」と悩む一幕も。サウナーが大切にする一連の流れを番組ではありのままに映す。
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(C)「サ道」製作委員会
番組は昨年3月から単発で放送。反響が良く、レギュラー化した。また昨年夏にはテレビ東京系で、日本サウナ・スパ協会任命「サウナ大使」でマンガ家のタナカカツキが書いたコミックを原作にしたドラマ「サ道」が放送され、サウナーの間で、究極のリラックス状態に入ったことを指す「ととのう」という言葉が広まった。WOWOWでも今年3月から、サウナーの俳優・磯村勇斗が本場フィンランドのサウナを訪れる番組「サウナーーーズ」を放送中だ。
「スマホやネットに追いかけら…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル