今の高校2年生が口々に「不安だ」と頭を悩ませている問題…それは来年度から始まる30年ぶりの大学入試制度の“大改革”です。今年度まで「センター試験」と呼ばれていたものが来年度から「共通テスト」に名前が変わります。そして英語では初めて「民間試験」が導入されることになっていますが、専門家からは「測る能力の違いがあり、不公平なものに基づいて試験を行うことはできない」と反対する声があがっています。受験生たちを不安にさせる“大改革”、一体何が起きているのか取材しました。
変わる大学入試、英語は2つの試験が必要に
6月に大手予備校・河合塾が開いた説明会。会場に集まったのは高校2年生以下の生徒と保護者たちです。今の高校2年生から、「大学入試センター試験」ではなく「大学入学共通テスト」と名前が変わり、特に「英語」は志望校によっては、民間の検定試験もあわせて受ける必要があるため、説明には多くの時間があてられました。
「今まではセンター試験に願書を出しました、それでよかったんですけど、大学入試英語成績提供システムを使う必要があります。」(河合塾のスタッフ)
【中学3年生の男子生徒と父】
(父親)「大変革ということで準備がまず大事やなと思いました。」
(男子生徒)「これからのテストの課題とかを見つけることができてよかったです。」
【高校1年生の女子生徒と父】
(父親)「僕らがやっていた頃と全然違うので、そこはよく相談しながら。」
(女子生徒)「2つも受けないといけないのは大変だし、気が重いですね。」
新制度では基本的には、共通テストの英語だけでなく、”実用英語技能検定”いわゆる「英検」や、大手出版社ベネッセが中高生向けに開発した「GTEC」といった民間の検定試験も受けなければならなくなります。受験生は、自分がどの民間試験を受けるかを大学入試センターに報告したうえで、入試を受ける年度の4月から12月の間に、いずれかの試験を受験。試験の結果は、民間の試験団体から受験生と大学入試センターに報告され、志望する大学には大学入試センターから結果が伝えられるという仕組みです。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース