砂押博雄
残り少なくなった夏休み。そろそろ宿題が心配になってきた子どもたちも多いはず。そんなキミをサポートする心強い味方が、東京都千代田区の図書館にいる。その名も「調べもの戦隊 レファレンジャー」。区外の子どもたちでも、助けてもらえるぞ。
「海の波はどうして立つのか知りたい」(幼児)、「蚊はおしっこをするのか調べたい」(小学校2年)、「江戸時代のエコな暮らしについて知りたい」(小学校5年)……。こんな質問に対し、どんな本や資料、新聞記事を調べればいいかヒントやコツを教えるのが、レファレンジャーの仕事だ。
正体は、区立千代田図書館(千代田区九段南)と四番町図書館(同区三番町)の図書館司書11人。以前から中学生までを対象に、夏休みの宿題や自由研究の課題を抱える児童・生徒の悩みを聞いてきた。夏休み期間中以外でも対応していて、身の回りの疑問などを解決するため、調べ方などを幅広く教える。
レファレンジャーの一人で図書館司書歴17年の石田和子さん(59)は「相談された時はどういう理由で調べていて、どんなことが具体的に知りたいのかを聴くようにしています」と話す。「蚊のおしっこ」の質問は回答に難航し、難しい論文を検索したという。役所の担当部署や専門家らに尋ねるよう助言することもある。
読書感想文の本選びや、幼児らを抱える保護者を対象にした読み聞かせの方法や、絵本の選び方の相談なども受け付けている。レファレンジャーは外見ではわからないが、千代田図書館の児童書コーナーなどにいる。図書館の広報担当者は「レファレンジャーいますか、と一声かけてくれれば、現れますよ」。夏休み中の対応時間などは同図書館(03・5211・4290)へ。(砂押博雄)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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