新型コロナウイルスの感染が子どもにも広がるなか、夏休みを延長したり、オンライン授業を実施したりする自治体が相次いでいる。
「落とさないようにね」
水戸市のある小学校では24日、児童を短時間登校させ、タブレット端末とIDカードを渡した。久しぶりの学校で笑顔が見られたものの、必要なものを受け取り、宿題の一部を提出したら用事は終わり。「もう帰らないといけないの」と、名残惜しそうな子もいたという。
同市では27日から2学期が始まるはずだったが、県独自の非常事態宣言を受けて月内は臨時休校に。27、30、31日をタブレット端末を使った自宅学習に切り替えたため、保管している学校まで取りに来てもらった。この日は、3日分の学習メニューが書かれたプリントも渡した。
市立小中学校では1学期に端末を持ち帰らせ、自宅でつないでみる試みもしたが、本格的なオンライン授業にはまだ取り組んでいない。今回の臨時休校中に、各学校で先生たちが同時双方向でつないだり、県教委が作った動画を見て学ばせたりする。端末でのドリル学習も予定している。
市教育委員会の担当者は「今後、授業を自宅で受けることがあるかもしれない。教員のスキルアップを含めて、今回はタブレット端末を使った学習を試す要素もある」と話す。
ほかにも、夏休み延長などの動きは相次いでいる。
パラリンピックの競技会場がある東京都江東区は24日、区立学校と幼稚園を25日から9月3日まで臨時休業すると発表した。併せて、パラリンピックの学校連携観戦の参加中止も決めた。
香川県も24日、まん延防止等重点措置の期限とされている9月12日まで、県立高校など38校の夏休み延長を決定。横浜市、川崎市、相模原市(いずれも31日まで)、兵庫県尼崎市(29日まで)、東京都調布市(9月5日まで)なども臨時休業や夏休み延長を決めている。
分散登校やオンライン授業も
感染防止のため、当面、分散…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル