視覚障がいのある人が安全に歩けるように――。前方の線路や横断歩道、歩行者や車などを人工知能(AI)を使って分析し、音声で伝える杖の開発をしている高校生がいる。AIに学習させた画像は自ら歩いて集めた9千枚超。安全な街の道標となるよう願い、スマート白杖(はくじょう)「みちしる兵衛」と名づけ、実用化を目指す。
開発を手がけているのは、群馬県立高崎高校3年の高田悠希さん(17)。杖を握る部分にカメラと小型のコンピューターを取りつけ、左右160度を映すカメラで前方を撮影し、AIがその映像を解析する。
事前に横断歩道や線路、踏切、自転車、歩行者などを「危険なもの」と学習させておく。外出中にそれらを認識したら、肩にのせたネックスピーカーから、自動で「横断歩道あり」「踏切あり」「自転車あり」などと音声で伝える仕組みという。
横断歩道から外れると「右に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル