新型コロナウイルスの影響で外出の自粛が広がる中、散歩の回数が減るなどしてストレスをため込むペットたち。こうしたストレスによるペットの異常行動に対応するため、オンラインで「カウンセリング」をする取り組みを始めたクリニックがある。最初からオンラインを使った「診療」は違法の可能性があるが、ルール整備を踏まえた解禁を求める意見もある。
岐阜市の「ぎふ動物行動クリニック」は4月、ホームページでオンラインでの対応の指針を公表した。直近に来院した動物は「診療」を可能とする一方、来院したことがない場合でも、緊急性が高ければ「カウンセリング」を実施するというものだ。
カウンセリングの対象となるのは、ストレスがたまりすぎて異常行動を起こした動物たち。具体的な症例は、自分のしっぽを追いかけ回してかみちぎりそうになる▽1カ月に複数回、飼い主ら家族を血が出るほどかむ▽自分の体をなめ続け皮膚がただれている――など。クリニックの奥田順之院長(34)は「異常行動がひどい場合は獣医師による治療が必要。飼い主が外出を控える中で、動物病院に行くほどでもないと判断すれば、適切な措置を受けられず、症状を重くしかねない」とカウンセリングの狙いを話す。
獣医師法では、一度対面で診ていれば2回目以降は電話やオンラインでも診療可能と解釈される。だが、自ら症状を語ることができない動物を、最初からオンラインで診療するのは違法とされる可能性がある。
このため、クリニックでのカウンセリングは相談を受けてアドバイスをするだけで、薬の処方や病名診断はしない。ただ、診療との線引きはあいまいで、奥田院長は「グレーなのは否定しない。堂々と初回の診療をオンラインでできるようになってほしい」と話す。
奥田院長は、4月25日にテレ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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