訪日外国人客(インバウンド)の日本文化への関心が高まる中、大阪市内で着物の着付け教室を展開する「ひろ着物学院」(同市中央区)が着付けを英語で紹介した本「Easy&Cool KIMONO~一人で簡単に美しく着られる着物の本」を出版した。複雑に見える着付けを分かりやすく解説しているほか、お箸の使い方や神社参拝の仕方など伝統文化にも着目。「旅行中に着物を買ったものの着方が分からない」や「日本文化について知りたい」といった外国人に喜ばれそうだ。
世界中から観光客が集まる京都などでは、着物姿で町歩きを楽しむ外国人を見かけることがある。しかし、その多くは一日限りのレンタル着物で、ほとんどの人が自分で着ることができないという。
「せっかく日本の着物をファッションの一つとして世界に広められるチャンスなのに、それを紹介するツールが少ない。ぜひ日本土産として持って帰り、自国でも着物を着ていただきたい」
同学院の棚橋ヒロミ学院長はこう話す。4、5年前から同学院の教室でも着付けを習う外国人が徐々に増えてきており、同書は生徒に教える際の英語版テキストとして企画された。
本を開くと、見てわかりやすいよう着付け順に写真が並び、それぞれ英語と日本語で解説。着物の名称や小物類の役割、着物のたたみ方などの説明もあり、お辞儀の仕方や神社参拝の仕方、お箸の扱い方など日本文化にも触れている。
棚橋学院長は「英語で書くとなるとすごい分量になるので、コンパクトにまとめるのに苦労しました。着物の魅力を知ってもらい、着物ファンを増やせたらうれしい」と期待を込める。
本は縦20センチ、横21センチと持ち運びに便利なサイズで52ページ。定価は1430円(税込み)。問い合わせは同学院事務局(06・6261・6235)。
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