福岡県内を中心に焼き肉店などを運営する「ヌルボン」(福岡市博多区)は9日、一部店舗で提供している馬刺しの産地がカナダ産やフランス産にもかかわらず、メニューに「熊本産」「熊本」と表示していたことを明らかにした。
同社は「だまして販売しようとしたものではない。認識の甘さだった。気づくべきで、申し訳ないというしかない」と謝罪している。
同社によると、誤表示があったのは「焼肉ヌルボン」などで、福岡、熊本、佐賀県内の計12店舗。馬刺しは熊本県内の卸会社2社から仕入れており、1社がフランス産、もう1社がカナダ産だったが、いずれも「熊本産鮮馬刺しにぎり」などと表示していた。
8日に料理担当のスタッフから「パッケージは外国産だが、熊本産とメニューに表示しても大丈夫か」と指摘を受け、誤りに気づいたとしている。発覚後、メニューから「熊本」「熊本産」の表示を削除したという。
同社はJR九州の子会社。2021年10月に別の企業から事業を引き継いだが、当時から表示を誤っており、昨春のメニュー改定時にも産地や表示の確認ができていなかったという。
同社が確認したところ、前身の企業が運営していた2009年7月から表示が誤っていたとしている。
同社の担当者は「事業を引き…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル