明治神宮外苑地区の再開発計画の環境影響評価(アセスメント)の評価書について、文化遺産保存の専門家らでつくる日本イコモス国内委員会が25日、記者会見し、「評価書の樹木調査は非科学的。誤った認識で生態系が損なわれる」と主張した。環境影響評価審議会での再審を求め、小池百合子知事らに要請文を送ったことを明らかにした。
同委員会は、再開発の事業者による樹木調査は手法が不適切なため、記載データが不正確で生態系への影響予測が非科学的と主張している。同委員会理事で中央大の石川幹子教授は「環境アセスは科学的かつ検証可能な方法で調査や予測、評価をするもの。評価書はそうなっておらず、これまでの審議会の指摘や小池知事の意見にも適切に対応していない」と話した。
都によると、評価書の見直しは、事業者からの計画変更の届け出以外では事例がないという。今回の要請については「内容を確認し、対応を検討する」としている。事業者の三井不動産は「調査は適切な手法で行われている」としている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル