東京都は、都立多摩動物公園(日野市)で飼育するツクシガモ4羽が鳥インフルエンザの簡易検査で陽性と判定されたと、14日に発表した。国立環境研究所(茨城県つくば市)で遺伝子検査をし、高病原性と判定された場合は、都内で飼育されている鳥類で初の事例になるという。
都によると、11、14の両日、園内のカモ池で飼育するツクシガモ3羽が死亡。同じ池にいた別の1羽も含めて簡易検査したところ、陽性だった。その後この1羽は安楽死させたという。池では同種のカモを含めて計6種31羽の鳥類を飼育していたが、他の鳥に異常は出ておらず、経過を観察するという。
同園は定休日を経た16日から休園し、再開時期は未定。また、上野動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園で、一部鳥類の展示中止や野鳥の監視などの対策を強化する。都内では2017年、18年の計2例、野鳥による発生事例があったが、飼育の鳥類で発生した事例はなかった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル