花房吾早子
性的マイノリティーの存在や人権保障を訴える「プライド・クルーズ」が28日、大阪市内で開かれた。多様な性を象徴する虹色の旗を掲げた船が、中之島を一周した。
よく晴れた空の下、船3隻が約60人を乗せ、八軒家浜(はちけんやはま)(同市中央区)を出航した。川岸には、虹色の旗を手に「ハッピー・プライド!」と船に声をかける人たち。およそ1時間かけ、船着き場まで戻ってきた。
クルーズには、同性婚を求めて国を訴えた裁判の原告・坂田麻智さん(44)も、パートナーのテレサ・スティーガーさん(40)、生後9カ月の子どもと乗船した。坂田さんは「思った以上に多くの人が手を振り返してくれてうれしかった。早く同性婚ができる国になるよう、皆さんに賛同してほしい」と話した。
主催したNPO「虹色ダイバーシティ」(同市北区)は昨年4月から、船着き場の川向かいで、性的マイノリティーに関する情報を発信する拠点「プライドセンター大阪」を運営している。NPO理事長の村木真紀さん(48)は「困り事があれば気軽に相談してほしい。地域の人たちとつながり、センターという居場所があることを知らせたい」と話している。(花房吾早子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル