性別や障害の有無を問わず、誰もが安心して使える公衆トイレに生まれ変わらせようと、日本財団と東京都渋谷区が協働して整備したトイレが完成した。汚い、暗いなどのイメージを変え、多様性を尊重する社会を実現する試みだ。
プロジェクト名は「THE TOKYO TOILET」。2018年以降、区内の公園など17カ所のトイレを改修し、今年3月に完了した。事業費21億円は、同財団と、プロジェクト発案者でファーストリテイリング取締役の柳井康治さんが個人で出資した。
23日には区への譲渡式があり、財団の笹川順平常務理事は「公共トイレを『みんなのトイレ』にする文化を作ることがプロジェクトの重要な役割」と説明。柳井さんは、多様な社会の実現のため「トイレを通じて新しいアプローチができないかと考えた」と振り返った。
プロジェクトで整備されたトイレを巡っては、SNSで批判も起きました。「女性専用」の個室がないトイレも作られたためです。区はどのような姿勢で整備してきたのでしょうか。
トイレのデザインには、安藤忠雄さんや隈研吾さん、佐藤可士和さんら世界的な建築家やクリエーターら16人が参画した。
安藤さんデザインのトイレは「神宮通公園トイレ」(神宮前6丁目)。黒いハットを逆さにしたような円形状のトイレの外壁は、風や光を通す格子の作りだ。
建築家の坂茂さんの「代々木…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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