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新型コロナウイルスの“第1波”といわれる4月ごろは、PCR検査の実施件数は一日約4000件でしたが、今月は、約6倍に増えています。さらに、個人の依頼を受け、自宅などでPCR検査をしてくれる“出張PCR検査”の依頼が急増しているといいます。出張PCR検査を運営する会社は、夜間の訪問診療を展開していますが、この半年、依頼の多くはPCR検査だといいます。 “ナイトドクター”と呼ばれる医師が、検査します。ただ、依頼の7割は、症状がないといいます。特に多いのは、『陰性証明書』が欲しいという依頼で、その場合、通常の費用2万5000円に加え、証明書の発行料5000円がかかります。
出張PCR検査を行うナイトドクター・北條康弘代表:「週末、日曜日だと、空いている病院というのが緊急以外、対応していない。月曜日から出勤される会社員の方たちが、陰性か陽性かをはっきりさせたうえで出勤してくれという会社、団体さんが増えてきている」 コールセンターから連絡を受けたナイトドクターの医師が、さいたま市の依頼者のもとへ駆け付けました。依頼者は30代の男性。里帰り出産した妻が戻ってくるということで、万が一、妻と生まれたばかりの子どもに感染させてしまったらと、会う前に“陰性”を確かめたいといいます。約4時間後、“陰性”の結果が伝えられました。 一方、新型コロナの専門外来を設ける河北総合病院では、保健所などから依頼を受け、一日30件ほど、保険適用のPCR検査を行っています。ここで受けるのは、発熱などの症状がある人が中心です。
河北総合病院・杉村洋一院長:「PCR検査の陽性率が9月、10月は7~8%だったけど、今月になって16%以上。倍に陽性率が上がっている」
30あるコロナ病床はほぼ埋まりかけ、現場は、ひっ迫しているといいます。
河北総合病院・杉村洋一院長:「検査して陽性者をどんどん見つけるからには、陽性となった人をどうするか。ホテルとか自宅療養にしても、どういうことをしなければならないかとか、そういう対策を練ってからでないとどうかなという気がする」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース