夜の時短見回り「監視のようで…」 職員も心の負担に

 新型コロナ対応の緊急事態宣言で、栃木県内の飲食店では午後8時以降の営業時間の短縮が求められている。国からは「時短に応じているか」と現地調査の要請があり、自治体の職員は夜の街を見回り、目を光らせる。ほとんどの飲食店が協力しているが、職員も市民を「監視」する心苦しさを感じている。

 「午後8時以降も営業しているようだ」。矢板市にはそのような情報が市民から複数寄せられている。斎藤淳一郎市長も連日、率先して飲食店を巡回し、時短営業への協力を呼びかけている。

 1月28日夜、矢板市は独自に時短状況を調べた。調査には斎藤市長のほか、警察や消防署員ら約25人が参加した。4班に分かれ、午後8時から市全域を歩き回った。市民からの情報なども頼りに、市内約250軒の飲食店のうち約70軒を見回った。要請に非協力的な店はなかった。

 「昼間は普通に営業しているのに、夜だけ時短をしてくれというのはどうかなと思う」。斎藤市長が立ち寄った居酒屋店主の男性(39)は記者に疑問を呈した。

 宇都宮市は1月21日午後8時すぎから、繁華街で飲食店の時短状況を調べた。JRや東武の宇都宮駅周辺を五つの地域に分け、市や商工会議所の職員ら三十数人が見て回った。店内まで入らず、店外から目視で確認した。

 担当者は「店とトラブルになる…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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