来日する外国人観光客が増える中、日中だけでなく、夜の観光にも力を入れる動きが広がっています。東京・渋谷で行われているナイトツアーもその一つ。車いすで生活し、外国人障害者向けの日本観光サイト「アクセシブルジャパン」を運営するバリージョシュアさん(38)が体験しました。
ツアーは、とある平日の午後6時、JR渋谷駅の駅前から始まりました。約1時間半かけて街を巡ります。ジョシュさんは2007年から日本に住んでいますが、「夜の渋谷は初めて」とのこと。案内してくれたのはツアーを主催する渋谷区観光協会から事業を委託されている企業の杉村茉侑佳(まゆか)さん(27)で、1年半前までは米国のディズニーランドで働いていたそうです。
拡大するツアーガイドの杉村茉侑佳さん(左)の案内でのんべい横丁を観光するバリージョシュアさん=東京都渋谷区、西畑志朗撮影
まずは飲食店が軒を連ねる「のんべい横丁」に向かいました。駅前のスクランブル交差点を渡り、JR線のガードをくぐって線路脇の小道に入ると、木造2階建ての長屋が並んでいました。のんべい横丁は渋谷駅周辺で商売をしていた屋台が集まり、1951年ごろにできたといいます。そのため、今も1店あたりの面積は屋台のサイズで、10人も入るといっぱいに。39店が営業し、再開発で新しいビルがどんどん建つ渋谷駅周辺にありながら、昭和の雰囲気を残しています。
ほろ酔い客を横目に、今度は若…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル