新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言と「まん延防止等重点措置」が全面解除され、飲食店の酒類提供やイベントの収容制限などが緩和された週末、多くの地域で人出が増加した。
解除初日の1日夜は、全国の主な繁華街のほとんどでにぎわいが戻っていたようだ。携帯電話の位置情報のデータから1日午後7時の推定人口を1週間前と比べてみると、福岡・中洲では37%増加。神戸・三宮で35%、札幌・ススキノで26%と大幅に増えていた。仙台・国分町、名古屋・栄、大阪・梅田、京都・四条河原町の繁華街周辺でもそれぞれ10%以上増えた。
一方、台風16号の接近で天候が悪かった東京では、新宿・歌舞伎町で12%減少。渋谷や池袋でも8~10%減ったものの、銀座周辺では11%増加した。
都内の主な繁華街で1日午後5時から日付が変わるまでの人出をみてみると、人出が大きく減り始める時間が1週間前と比べて午後6時台から午後7時台へと、1時間ほど後ろ倒しになっていた。東京では2カ月半ぶりに、都の認証を受けた店で酒類の提供が午後8時までできるようになり、夜の人出に影響を与えている可能性がある。
また、解除後初の休日となった2日正午ごろの人出は、1週間前と比べて都内の上野で12%、浅草で10%増えたほか、渋谷、新宿、銀座、池袋もそれぞれ4~6%増加。関西でも大阪・ミナミのあべのハルカス周辺や京都の嵐山など、市街地周辺の行楽スポットで人出が増えている様子がうかがえた。(篠健一郎、山崎啓介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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