安くてボリューム満点。でも、店内は雑然としていて、肝心の味と言えば……。そんな学生食堂のイメージも今は昔です。高層階から夜景を眺めたり、フランス料理に舌鼓を打ったりできる学食もあります。事情通におすすめの学食も聞きました。母校は入っていますか?
「学食研究家」の原点
「いまの学食は、値段を抑えたまま、質重視の内容になっています。店内はレストランのような雰囲気に様変わり。メニューは、どんぶり、定食といった定番だけでなく、東南アジアやインドなど多国籍の料理も楽しめるようになっています」
そう話すのは、「学食研究家」を名乗る唐沢明さん(50)。出版社勤務などを経て独立。就職活動やビジネスマナーなどに関する本を90冊執筆し、キャリア講師として面接、敬語の指導をしている。2000年前後から全国の大学を渡り歩き、学食の変化を知った。「『安かろう、まずかろう』という昭和のイメージが覆されました」
学食好き、リサーチ好きの原点は、京都で一人暮らしをしていた大学生時代にあった。下宿生活で1日の予算は1千円。やりくりのため、安くてボリュームのある学食に通い詰めた。好物はアジフライ。それでも、隣の芝は青く見えるもの。別の大学の学食にも興味が湧き、近隣の大学へ「偵察」に行ったという。
「学食革命」に二つの波
講師として大学を転々とするようになり、再び学食研究に火が付いた。以来、約150大学の学食を食べ歩いてきた。
そんな唐沢さんは、学食の変化を「学食革命」と呼ぶ。これまで、二つの波があったと力説する。
一つ目は、05年前後。大学数…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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