夜空に「映える」大イチョウと滝のコラボ 宿泊客回復へ絶景アピール

 福岡市から車で2時間。温泉郷を抱える熊本県小国町が「夜の魅力アップ」に力を入れている。大イチョウや滝のライトアップに、町職員が案内するナイトツアー。コロナ禍で激減した温泉客を取り戻そうと、もてなしに工夫を凝らす。

 幅20メートル、落差15メートルほどの岩肌を流れ落ちる滝が宵闇に白く浮かび上がり、その奥に黄金色の大イチョウが輝く。大阪府池田市から来たという男性(39)は「今年一番テンションが上がった」と興奮気味に話した。

 大イチョウは幹回り約10メートル、高さ約25メートルで、広く枝を張った力強い樹形が特徴。1934年に国の天然記念物になった。近くに下城滝、数十メートル西には鍋釜滝がある。遊歩道が整備され、昼間は滝越しに大イチョウの眺めが楽しめる。

 小国町は県最北端の町だ。観光客の多くは福岡から訪れていたが、コロナ禍で一変。「県境を越えた移動」は控えるよう呼びかけられ、客足が途絶えた。

ライトアップに工夫、町職員がツアーで案内

 そこで町は昨年と今年、新型…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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