夜間診療もOK 東京農工大が高度医療の動物救急医療センター開所へ

 東京農工大学の小金井キャンパス(東京都小金井市)に、犬と猫を診る新たな動物病院が28日にオープンする。飼い主のニーズが高い土日祝日や年末年始の診察に加え、救急診療も実施。CT(コンピューター断層撮影)などの装置も導入し、高度な動物医療に対応する。

 「小金井動物救急医療センター」という名前で、同大の動物病院としては府中キャンパスの動物医療センターに続く2カ所目。24日に催された開所式で千葉一裕学長は「一つの大学で二つの動物病院を持つのは全国初」と意義を語った。

 かかりつけの医療機関からの紹介を受けて診察する。府中が専門医療なのに対し、小金井は専門に特化しない総合診療と救急・夜間の対応を特色とする。夜間診療は来年度中の開始を予定。2年後には、がんなどの放射線治療にも乗り出す計画という。

 3階建ての1、2階が病院エリア。細密な断層画像を撮影できるCTスキャナーのほか、カテーテル治療などの際に使うX線装置「Cアーム」などの最新設備をそろえた。3階は企業などとの産学連携で新たな動物医療の技術を生み出す研究室として活用する。

 救急医療センターの福島隆治教授は「飼っている動物が我が子のような存在となりつつある。高度医療を求めるニーズの高まりに応えていきたい」と話している。井上恵一朗

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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