夢中で舞った日本舞踊 「慰問に行くよ」 写真に残るあの日のわたし

 〈なんて高いところやろなあ〉

 板張りの舞台に立った時、そう感じた。

 小学2年生の窪田俊子さんは傘を手に日本舞踊を舞った。小学校に入ってから自宅近くの教室で習っていた。

 畳敷きの広い会場は、ほぼ埋まっていたと思う。たくさんの人が見ている前で踊るのは初めてだった。

 緊張した。

 恥ずかしかった。

 とにかく夢中だった。

 「何も分からんと、一生懸命に踊りました」

1枚の写真が窪田さんの記憶を鮮やかに呼び起こしていきます。日本海に面したまちで、多くの人たちを迎えた市民の物語。

■母に借りた着物「大きすぎて…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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