河合博司
甲州市勝沼町で農協へ出荷できない規格外の桃が道路沿いで売られている。地元では「はねだし桃」と呼ばれ、無人店舗が主体。甘いと評判で人気だ。
同町綿塚では6月下旬~8月上旬、約10店が営業している。畑や自宅前に仮設テントをおき、1個百円前後で並べている。
専業農家の坂本福美さん(67)は、大小5~8個の桃を500円で販売中。午前8時に並べると午前中には売り切れてしまう。坂本さんは「収穫する約3割が規格外になってしまう。大きすぎたり、ちょっと傷があったりする桃を喜んで買っていただき、大助かりです」。
東京都調布市の音楽家、吉田貴博さん(39)、瞳さん(34)夫妻は毎年、無人店巡りを楽しんでいる。「本場で格安でおいしい桃を探すのが好き。この値段じゃ絶対にスーパーでは買えない」と喜んでいた。(河合博司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル