出雲大社(島根県出雲市)の神楽殿に国内最大級の大しめ縄を奉納している飯南町の大しめなわ創作館が、スイスの顧客に届けるしめ縄作りに励んでいる。海外からの注文は、アラブ首長国連邦(UAE)に続いて2例目。出雲大社の分院がある米ハワイの神社にも奉納しており、日本文化を世界に発信している。
しめ縄の形は神楽殿と同じで、長さ3・1メートル、重さ50キロ。日本でも車用オイルの取引をするスイス人の実業家が、日本文化にほれ込んで注文した。2019年11月に同館を訪れ、自身もしめ縄作りを体験し、神楽殿の大しめ縄(長さ13・6メートル、重さ5・2トン)も見た。
しめ縄は3月下旬に完成予定で、4月上旬に飛行機で届ける。山あいに囲まれた木造の家のオープンデッキに設置する。
同館では、神社への奉納を中心に年間約50本のしめ縄を手作りで手掛ける。部屋のインテリアとしての注目も高まっているといい、17年8月にはUAEの顧客に届けた。那須久司専務理事(65)は「小さな町から世界へと、しめ縄文化を発信できてうれしい」と喜んでいた。
中国新聞社
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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