「Go To トラベル」の初日となる22日、各地の駅やバスターミナルでは、観光地に向かう家族連れらの姿がみられた。
観光支援策の「Go To」は宿泊代などの一部を国が補助するキャンペーン。8月中旬の開始予定が今月23日からの4連休前に急きょ前倒しされたが、新型コロナウイルスの感染が広がる東京都に住む人の利用と東京を目的地とする旅行を対象外とすることが、16日になって決まった。
東京・新宿のバスターミナル「バスタ新宿」。22日朝の待合室は人の出入りが絶えないものの、休憩席は半分以上空いていた。家族3人で函館に行くという新宿区のパート女性(30)は、「今年の夏は函館だと、昨年末にみんなで決めていた。子どもも楽しみにしていたし、予定通り行きます」。各地で感染が拡大していることは気がかりだが、「子どもの小学校も平常化しつつあるし、大丈夫だと思う」と話した。「Go To」の対象から都民が外れても、「行くと決めていたので、意識しなかった」という。
北海道の十勝連峰を縦走するという新宿区の男性会社員(48)も「Go To」を気にしたことはないといい、「学生のころ世話になった民宿やユースホステルが苦境だと聞き、応援しようと思った」と話した。「手洗いなど感染症対策はきちんとしたい」
川崎市中原区の男性会社員(54)は、中央アルプスに山登りへ。感染が拡大していることについて、「迷惑をかけるかもしれないという自覚はある。でも、地方経済のためにもなりたいと思う。正解がわからない」と話した。人との接触を減らすため、宿泊はテント。温泉や繁華街にも行かないという。「Go To」をめぐるドタバタには首をかしげる。「いずれ税で賄うことを考えると、利用できません」
「こっちも我慢を続けてきた」
新宿駅西口からはこの日の朝、山梨県行きの日帰りバスツアーも出発した。
目黒区の主婦(78)は、1カ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル