いま、多くの大手企業の管理職が頭を悩ませている。職場環境はよくなっているはずなのに、若手社員の離職が増えているからだ。この現象をリクルートワークス研究所の古屋星斗さんは「ゆるい職場」と名付けた。どういうことなのか。(笹山大志)
不満ではなく不安から
記者(29)の周りでも、大企業に勤めていた友人や知人が転職するという話は毎月のように耳にする。ただ、理由を聞くと「会社のことがいやだった」というネガティブな内容は少ない気がする。
厚生労働省の調査によると、大企業の大卒社員の3年離職率は、2009年卒で20・5%だったが、17年卒は26・5%まで上昇した。コロナ禍の影響で多少は下がったものの、19年卒は25・3%とほぼ横ばいだ。こんな数字に古屋さんは「今の大企業では不満型転職ではなく、不安型転職が高まっているんですよ」という。
古屋さんは22年に発表した…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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