大使館御用達の中東スイーツ店、なぜ埼玉に 五輪では100キロ受注

 埼玉県狭山市に、トルコの伝統菓子「バクラヴァ」を売る店がある。日本人になじみの薄いスイーツだが、中東諸国の大使館御用達の隠れた人気店。ご多分に漏れず、店はコロナ禍の影響で売り上げが大幅に減ったが、日本人からの注文が増えているという。

 店名は「HASEL FOODS(ハセルフーズ)」。西武新宿線新狭山駅から約1・5キロ離れた街道沿いで、茶畑の脇に立つ店の看板が目を引く。地中海東部のキプロス島から来日したヌリ・ハサンさん(58)が約9年前に輸入食品販売店として開業した。

 バクラヴァは、何層も重なったミルフィーユのような生地にピスタチオやナッツを挟んで焼き、甘いシロップをからめた菓子。トルコをはじめ、中近東などで親しまれている。トルコのパンなど様々な食品を扱う同店でも、工房で作るバクラヴァは主力商品。ハサンさんは「私の知る限り、日本で一番古くからバクラヴァを作っている店」と胸を張る。

 日本での取扱店が少ないため…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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