大判写真に記憶と今を 石井正則さんを突き動かす被写体

ひと 全国のハンセン病療養所の「いま」を撮った俳優 石井正則さん(46)

 フィルムカメラを愛する、俳優の石井正則さん(46)が全国13のハンセン病の療養所をまわり、「エイトバイテン」と呼ばれる大判カメラを構えた。その写真展を29日から国立ハンセン病資料館で開く。多忙でも現地に出かけたのは、重い歴史の記憶を残したい思いに加えて、本や資料だけで分かったつもりにならないためだ。

 「これは撮りに行くことになるんだろうな」。そう予感したのは、偶然目にしたハンセン病のドキュメンタリー番組だった。

 病気になった人を閉じ込めてきた瀬戸内海の島が舞台。海から引き揚げられた、岩に見えたものは患者に使われた解剖台だった。

 人気俳優の傍ら、自転車や喫茶…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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