熊本地震は、2度目の震度7が襲った「本震」から16日で6年となった。本震が起きた午前1時25分、熊本県阿蘇市の大学生、大和晃(ひかる)さん(当時22)が土砂崩れに巻き込まれた南阿蘇村の現場近くで、父卓也さん(63)と母忍さん(54)、兄翔吾さん(29)が黙とうした。
黙とうを終えた卓也さんは取材に、「何年経っても、晃はそこにいるような気がする。その気持ちは変わらない」と心境を語った。
晃さんは2016年4月14日の前震後、熊本市内の友人を気遣い、飲み物を用意。翌15日午後に熊本市へ届けに行き、その帰りに土砂崩れに巻き込まれた。7月24日に晃さんの車が見つかり、遺体が収容された。晃さんと確認されたのは8月14日だった。
また、東海大学の学生たちが犠牲になった現場付近でも、現役の学生らが手を合わせた。(城戸康秀)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル