大型で強い台風17号は、暴風域を伴ったまま東シナ海を北上中です。今夜は九州北部に最も接近して、西日本を中心に荒れた天気となるでしょう。台風から離れている所でも雨や風が強まりそうです。
あすにかけて 西日本に台風本体の雨雲
台風17号は、午前8時には東シナ海を1時間に20キロの速さで北北東に進んでいるものと推定されます。今夜にかけて九州に接近し、西日本には半日以上、活発な雨雲がかかる所がありそうです。秋雨前線の影響で九州や四国ではすでに大雨になっている所に台風本体の雨雲がかかるため、西日本の太平洋側を中心に雨の量が多くなりそうです。土砂災害などには厳重な警戒が必要です。
暴風に警戒
九州や南西諸島の広い範囲が風速15メートル以上の強風域に入っており、鹿児島県奄美市笠利では、午前2時23分に最大瞬間風速29.8メートルを観測するなど、非常に強い風が吹いています。あすにかけて九州北部や中国地方では、最大瞬間風速45メートルと暴風が吹き荒れるでしょう。これは走行中のトラックが横転したり、街路樹が倒れてしまうくらいの暴風です。外に出るのは危険なので、急ぎの予定がない場合は外出を控えた方が良いでしょう。
海上は猛烈なしけに
高波や高潮にも警戒が必要です。九州北部は9メートルと猛烈なしけとなるでしょう。海岸や河口付近では潮位が高くなることによって、浸水や冠水する恐れがあります。特に満潮時刻と重なる時には、高潮の被害が発生しやすくなります。車の運転は、海岸や川沿いは避けて遠回りでも安全な道を選んで下さい。台風は今夜九州に接近した後、あすになると日本海に進むため、北陸や東北、北海道も次第に大しけとなるでしょう。
日本気象協会 本社 青山 亜紀子
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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