磯部征紀
大型車のタイヤ脱落が昨年度に131件と最多を記録したことをめぐり、斉藤鉄夫・国土交通相は19日の閣議後会見で、原因について調査分析を進める意向を明らかにした。
国交省は2004年度から8トン以上のトラックと定員30人以上のバスで起きたタイヤ脱落事故の集計を公表。11年度の11件を底に増加し、昨年度までの10年間で約12倍に増加した。
国産の大型トラックは10年以降、「右側車輪をとめるボルトは右ねじ、左側は左ねじ」という国内規格から「左側も右ねじ」という国際規格に変更された。整備業界には「左側は車輪の回転とねじが緩む向きが同じで緩みやすくなったのでは」という見方がある。
斉藤氏は規格変更が影響したかについて「脱落事故との関連性は明らかになっていない」との認識を示したうえで、「原因を解明し対策が講じられるよう、ご指摘の点も含め専門的な観点から調査分析したい」と述べた。(磯部征紀)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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